関西という場所がつなげる、
「もうひとつのクラシックの可能性」の記録
Alt-Classic(オルト・クラシック)は、関西を拠点に展開される実験音楽・アート音楽のシーンに焦点を当て、その現在地と可能性を記録・紹介するWEBメディアです。
私たちが扱うのは、形式を外れた即興演奏、電子音響、サウンドアート、ノイズ、ミニマリズム、現代音楽の周辺領域まで、多様な表現にまたがる音の営みです。
関西は、拠点にしている国内の音楽家だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界各地から多くの実験音楽家たちが訪れてパフォーマンスを行う、土地の個性と国際的な開かれ方が共存する、稀有な音楽文化の交差点でもあります。
特定の流行や商業的価値とは距離を置きつつ、アーティストたちが築いてきた静かで濃密なネットワークに寄り添い、コンサートレビュー、アーティストインタビュー、イベント情報、論考や対談などを通じて、表現の背景にある思考や風土にも目を向けながら関西で響かれる音の現在を伝えていきます。
音楽家たちが作り上げる空気の振動とその意図を、できるだけ繊細に・誠実に扱っていくことで、クラシックと呼ばれる音楽が当時は最も革新的で実験的であったように、いま同じ精神と自由な音楽表現から日々産み落とされる「もうひとつのクラシック(Alternative Classic)」の可能性を追いかけます。
新しいアイデアが形になる瞬間が消えないように。
100年後に「クラシック」と呼ばれる音楽が空間に根付くように。
これまでなかったものを作る心が途絶えないように。
関西の実験音楽やアート音楽に触れるきっかけを探している方、あるいはすでに関わりながらその広がりをもっと知りたい方へ――この場が、小さな入口や接点になれば幸いです。
Alt-Classic